『錦田警部はどろぼうがお好き』は最高のラブコメ

 

 

数日前に『錦田警部はどろぼうがお好き』という漫画を読んで、どハマりしました。Twitterで話題になってたのは知ってたんですが、ラブコメか…と思って敬遠していた過去の私を殴りたいくらい最高の漫画でした。

 

漫画はこちらからコミックス未収録分を含め全話読めます。

www.sunday-webry.com

また、アプリをダウンロードするとコインが貰えるのでそれで全話読むこともできます。

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開発元:SHOGAKUKAN INC.
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Kindle版もあります。(ただしコミックス未収録分が2話あるのでそちらはサンデーうぇぶりで読んでください) 

単行本は残念ながら現在入手困難です。増刷を待ちましょう。

2018年8月25日追記

『錦田警部はどろぼうがお好き』が次に来るマンガ大賞で見事3位を勝ち取り、10月18日に新装版全3巻の発売が決定しました!未収録話や描き下ろしまで収録されるそうです。よかった…!

 

 

以下ただの萌え語りです。ネタバレを含むのでご注意ください。

 

この漫画の一番の見所は不可思議な四角関係です。錦田警部は怪盗ジャックに夢中なのですが、そのジャックは実はアンリ巡査として警察に潜入して警部の右腕となっています。警部の言動に縦筋を浮かべて引いているように見えるジャック(アンリ)ですが、どうやらそれだけではなさそうなことが作中で示されています(後述)。また、ここが秀逸なところなのですが、警部にはもう一つの人格(死んだ目の警部)があり、その人格になると途端にジャックに興味をなくしてしまう一方で、アンリにだけ唯一興味を示します。

つまり、

ジャック(→?)←警部(←?)アンリ←死んだ目の警部

という四角関係が成り立っているわけです。それも、登場人物二人だけで。

このこんがらがり具合が最高なんですよ。

警部はジャックに対しては恋する乙女なのに、アンリのことは優秀な部下としか見ていません。泳げないアンリに個人的に水泳指導をし(!?)、アンリが肝心な場面でいつもいなくても怒らないくらい甘々なのに、あくまで「ただの部下」なのです。

一方死んだ目の警部はジャックなんてどうでもいいと言い放ち、アンリをからかって遊んでいます。しかもどうやら死んだ目の警部はジャック=アンリに気づいていると思しき描写があります。気づいた上でアンリをおちょくっているのです。いつもと全く違う警部に翻弄されるアンリがたまらない。

また、前述しましたが、アンリは警部に引いているだけかと思いきや、死んだ目の警部が出てきて自分への興味を失っていると知ったときには悲しみとも怒りともつかない絶妙な表情を見せてくれます。つまり!警部からの愛を実は満更でもないと思っているのです!!こんな最高なラブコメありますか!?!?

 

またそれだけではなく、ストレスなく読めるのも私にとってはポイントが高い。

というのも、この作品では同性同士の愛が全く否定されたり茶化されたりしません。警部がジャック愛しさにへんてこな言動を繰り返しても周囲は(アンリ以外)温かく受け入れ祝福します。アンリが警部に引いているのも、それが同性だからではなく単純に警部の愛が重すぎるからです。

また、アンリはかなり身長が低いのですが(かんばまゆこ先生のpixivで明かされた初期設定によると152cm)、周囲からの身長いじりは一切ありません。子供と間違えられて嫌がったことが一回あるのみで、それ以外は本人が気にしている様子もありません。

同性同士の恋愛を悪気なく茶化したり笑ったり、あるいは身体的特徴をあげつらって笑いに変える風潮がまだまだ強い中で、この果てしなく優しい世界観に安心して読み進めることができます。

 

以上、短いながら『錦田警部はどろぼうがお好き』について語ってきましたが、こんな文章では魅力の一割も伝えきれないので、とにかく読んでください。最高のラブコメで幸せになれること間違いなしです。よろしくお願いします。